観た映画、刺さらなかったものや、面白く見れたが記事にするモチベが沸かなかったやつなど。

風の谷のナウシカ

ジブリ3作品目。初めて面白いと思えた作品。終った後も謎が残る難解さ、残酷に必然に命を落とす人々。ナウシカの純粋さ、やさしさ。人間だけではなく万物への等しい愛。

憎しみの対象は様々だが、結局その憎しみはその世界そのものを否定するものになる憤り。
人間は自らを排除しようとする地球にあがくだけ、それに気づいてるのはナウシカだけ。

アマデウス

アマデウス、神に愛されるということ、ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルト。
神に愛され神の音楽を体現することを許された音楽家。

サリエル、凡庸な才能を与えられた音楽家。
その才能で音楽家として成功を収めるも、その才能によって、同じ時代を生きたモーツァルトの天才に生涯打ちのめされる。

モーツァルトの下品なキャラクター、それに反して映画に流れる美しい音楽。
クラシック、オペラを勉強してまた観たい映画。

ウエディングベルを鳴らせ

好きな監督、エミールクストリッツァ監督作品。
農村の少年が牛を売って自分の嫁さんを購入するため町へ出る。
この監督のお約束、動物(今回は牛、かわいい)、宙吊り、エキセントリックな女性、銃声、カオスが健在。ヒロイン奪還作戦からラストの結婚式まで笑いっぱなし。さすがです。

ゴーストワールド

イーニド、変わり者の少女が親友とともに高校を卒業。その性格故にもともと社会としっくりきてないが、卒業後ますます自分がわからなくなり、周りを巻き込んで右往左往。

そんなイーニドの周りのキャラクターも個性的なメンツが集まる。レコードマニアのシーモア、コンビニの謎常連ダグ。親友はわりとまともでイーニドが引き立つ。

その辺との愉快な絡みがありつつ、感情のままにコロコロ変わるイーニドの言動とファッションが可愛くて楽しい。アメコミ原作でそのコミックがそのまま動いてるような不思議な作品。

ファニーゲーム オリジナル版

夫婦、男の子、3人家族、幸せな休暇、湖畔の家で。卵をくださいと現れたなぞの青年、とその相棒。

噛みあわないやりとりが続きじわじわ拡大する狂気の遊び。

なんとなく始まりなんとなく続いてゆく暴力。直接の描写は画面に映らず、音と恐怖だけが響く。

この映画はただの虚構、映画ですらなくただのゲーム。